ドライクリーニングとは、1800年代にフランスで開発された洗濯方法の事で、水ではなく「有機溶剤」を使用する洗浄方法の事で、油性の汚れを取り除く効果があります。
この洗い方は、水で洗うことによる型崩れや縮み、色落ちなどを防ぐ効果もあります。有機溶剤を使用するので一般家庭で扱う事は出来ず、クリーニング屋さんなど専門業者のみの扱いになります。
Q 私は家庭でドライ洗いしてますが…?
ドライクリーニング、ドライマークに関しては非常に勘違いが多いのですが、実は家庭でドライクリーニングは出来ません。
上部に記しています通り、ドライクリーニングとは「有機溶剤」を使用した洗濯方法になりますので、家庭で洗いたくても洗うことが出来ません。
何故…こんな勘違いが起きるの?
それは洗濯機を見ると「ドライコース」、洗剤を見ると「ドライマークが洗えます」の表記が目に入ります。こんなのを一般的に目にしていると「家庭でドライクリーニングが出来るんだ」と勘違いしてしまうのも無理はありませんね。
有機溶剤と聞けば、何だか難しく感じてしまいますね。これを身近な例で言えば「石油」や「灯油」「ガソリン」などです。でも実際には、衣類をガソリンや灯油で洗うのではなく、クリーニング専用の溶剤で洗っています。
■ドライクリーニングの長所
あまり目には見えませんが、衣類には油汚れがとっても多い。例えば、人間の体から出る皮脂汚れ、排気ガスによる油汚れなど目に見えなくても日々着用している衣類は汚れが蓄積されています。
これれは水洗いをしても簡単には落ちませんので、油汚れを落とすドライクリーニングが必要になってきます。更に水にも油にも溶けないススなどの「不溶性粒子」は、油脂がボンドの役割となって衣類に吸着しているので、油汚れを溶かすことによって、これらの不溶性粒子もキレイにする事が出来ます。
■ドライクリーニングの短所
型崩れが起きず、色落ちも起きにくい、しかも油汚れやスス汚れなども落ちやすいドライクリーニングは、とっても魅力的に感じますが、決定的な弱点があります。
それは汗などの水溶性の汚れがあまり落ちない事。だから夏に着用した衣類をクリーニングに出す場合は要注意が必要です。もし自分で洗うことが出来るのであれば、専用洗剤を購入し自分で洗うことをおすすめします。
■安心して使えるドライマーク専用洗剤って何ですか?